親知らずの抜歯が必要で、お悩みの方は少なくないと思います。
きちんと上下の親知らずが噛んでいる場合には、親知らずは必ずしも抜く必要はありません。
しかし、上下いずれかの親知らずが無い、あるいは下顎の親知らず埋まっているなどの場合には、噛み合う相方がいない親知らずはだんだんと伸び出てしまいます。
このような場合、歯と歯の間のブラッシングが難しくなり、虫歯や歯周病になるリスクが高まり、また噛み合わせの邪魔にもなるため、抜歯をした方が賢明でしょう。
横向きに埋伏した下顎の親知らず。上顎の親知らずは、下顎の親知らずときちんと噛み合わないため、下方に伸び出てきている。
横向きに萌出している下顎の親知らずは、手前の歯との間をきちんと歯磨きできず、虫歯や歯周病になることが多いため抜歯が必須。
下顎の親知らずを抜歯するには、点線の部分で歯を切断し、歯を歯冠と歯根に分割する必要がある。
抜歯後の親知らず。下顎の親知らずは歯冠と歯根に分割して抜歯。上顎の親知らずは分割せずにそのまま抜歯。
埋まっている下顎の親知らずは、歯茎の石灰や縫合、さらに骨の切削や歯の分割などが必要なため、抜歯後に腫れや痛みを生じることが多いでしょう。
一方、普通に萌出している上顎の親知らずは、骨が柔らかいため抜歯に時間がかからず、抜歯後の腫れや痛みはほとんどないか、あっても軽微なことが多いです。
上顎の親知らずの抜歯は、必要以上に不安になることはないでしょう。
神田の歯医者 神田デンタルケアクリニック日付: 2020年7月23日 カテゴリ:コラム, 抜歯