歯の外傷により、歯が欠けることがしばしばあります。
特に上顎の前歯はぶつけやすく、切端(先端)の部分が欠けることが多いです。
前歯の切端は、一度欠けるとコンポジットレジンで修復しても、食事の時に食べ物が当たってしまい、わりとすぐに再び欠けてしまいます。
また、コンポジットレジンは経年劣化により、変色や褐線を生じやすく、しばしば審美的に障害となります。
このような場合には、セラミックによる歯冠修復が適応になります。
治療前。歯の外傷により切端が欠けている状態。コンポジットレジンにて修復してあるものの(矢印)、変色や段差、褐線が気になり改善を希望。セラミッククラウンによる歯冠回復を行うこととした。
治療後。オールセラミッククラウン(E-Max)による審美補綴を行った。歯の透明感、色合い、形態、歯肉との調和が良く、天然歯との見分けがつかない。
虫歯や歯ぎしりでも、同様に歯の切端が欠けることがあります。
切端部分をコンポジットレジンで修復しても、再び欠けることは避けられません。
長期的に審美性を維持し、食事の際にも欠けにくくするためには、セラミックによる修復を検討してみると良いでしょう。
治療費:セラミッククラウン(E-Max)¥132,000
治療期間:2週間
治療におけるリスク:硬い食べ物は稀にセラミックが欠けることがあります。