根管治療の成功率には、ケースのよって幅があります。
ちなみに我が国の保険での根管治療の成功率は50~30%程度であると言われています。
これに対し、アメリカでの歯内療法専門医が行った非外科的歯内療法(根管治療)の成功率は、一般的なもので90~70%以上というデータになっています。
➀抜髄(初回治療)90%以上
②歯髄壊死の根管治療 90%
③一般的な再根管治療 70%
④再根管治療(ほとんど治療がなされていないもの) 90%
⑤再根管治療(石灰化して穿通しないもの) 60%
⑥再根管治療(根尖が破壊されているもの) 40%
(※これらはアメリカの歯内療法専門医が行った場合の成功率であり、日本の保険での根管治療の成功率ではありません)
治療を行う前に、治療を行った場合の成功率を知ることは患者さん歯科医師ともにきわめて有益なことです。
歯科医師は、自分の技量で治せるかを客観的に判断でき、また術前に予後説明を的確に行え、患者さんと十分な意思疎通を図ることが出来ます。
患者さんは、治療を受けた場合の成功率を事前に知ることで、治療を受けるか否かの意志決定をする目安になります。
精密根管治療は、保険の治療と比較してコストがかかります。
成功率の低い難しいケースに該当する場合、当然根管治療を受けず、抜歯をしてインプラントやブリッジにするという選択も考えられます。
その方が長期的に安定した予後が得られるからです。
治療の成功率を知ることは、コストに見合う治療結果が得られるかを考える一つの指標になるでしょう。