歯茎(歯肉)が腫れる原因はいくつかあります。
①清掃不良(ブラッシング不足)
②歯周病
③根尖病巣(根管治療の不具合)
④歯根破折
⑤パーフォレーション(穿孔、根の横に穴が開いている)
⑥被せ物(クラウン)や詰め物の不適合
これらの中で、ご自身の自助努力で歯茎の腫れが改善できるのは清掃不良によるものだけです。
それ以外のものは、根本的に治療を行わなければ歯茎の腫れは改善しません。
治療前。上顎前歯に被せ物が入っているが、歯との適合が悪いため歯茎が炎症を起こし腫れている。バクテリアは、ほんのわずかな隙間や段差でも入り込むため、被せ物や詰め物が不適合だときちんと清掃できず、歯茎が炎症を起こす。
治療後。根管治療をきちんと行った後、オールセラミッククラウンで被せなおしをした。精密な被せ物は、歯茎との調和も良く、歯茎の腫れや赤みが改善しているのが分かる。審美的にも満足のいくものになっている。
歯茎の炎症の兆候は、歯茎からの出血、発赤、腫脹、痛みなどがあります。
歯茎の炎症をそのまま放置すると、やがて炎症は骨に達し、歯槽骨が溶けて歯周病に発展します。
基本的に、適合性の悪いクラウンはやり替えが必要でしょう。