歯は、神経を取ると、徐々に色が暗くなります。
特に前歯では人目に付きやすく目立つため、しばしば審美的に問題になります。
前歯が変色していることで、歯を見せて笑えずにいる方は少なくありません。
セラミッククラウンで被せていても、歯根の色が黒くなってしまっていると、歯肉をとおして歯根の色が透けてしまうこともあります。
このような場合、セラミッククラウンのマージン(縁)を歯肉の中に少し深めに入れることで、歯根の変色をある程度目立たなくすることが出来ます。
治療前。右側側切歯(向かって左)は神経を取ったことによる天然歯の変色、左側側切歯(向かって右)はセラミッククラウンの色調の不調和と歯肉退縮によるブラックマージンの改善を希望。
術後。適切に根管治療を行った後、ファイバーコアによる支台築造を行い、オールセラミッククラウンにて再補綴を行った。ブラックマージンが改善し、色調、形態も周りの歯と調和がとれている。
審美的な治療を行うためには、歯肉圧排や精密印象などの基本的な手技を的確に行うことが重要となります。
治療費用:ファイバーコア¥22,000/1本、オールセラミッククラウン¥132,000/1本
治療期間:3週間
治療のリスク:適切なメンテナンスを行わないと、虫歯や歯周病に罹患することがあります。